2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2005年度世界幻想文学大賞候補作

表題をensemble.indexに投稿。http://ensemble-sf.org:8080/modules/news/article.php?storyid=110ヒューゴー賞もそうなんですが、こちらも顔ぶれが毎年ほとんど同じになっているのはどうかなあ。それだけ挙がっている作家が安定して良い作品を生み出してい…

エドワード・D・ホック「独裁者の友」(ミステリ・マガジン8月号)

アラモ砦を攻めあぐねていたサンタ・アナ将軍の前に現れた小男の老人とは…… 8枚程度の話なので要約しようがない。小男の正体だけで引っ張る古きアイディアストーリー。可も不可もなし。0

チャールズ・ボーモント「夢の番人」(ミステリ・マガジン8月号)

研究の結果、地球外生命体は存在せず人類はどこへも行けないという確信を得た老教授とその助手の議論を描いた掌編。短い作品だけど、作品内の論理に説得力がないのはともかく、作品内で討議されている内容・論点が全く古びてしまっているのがつらい。-1

ニーナ・キリキ・ホフマン「ミント・コンディション」(ミステリマガジン8月号)

ミステリマガジン8月号は幻想と怪奇特集。怪奇では全然ありませんし、幻想味も実のところあまりない作品。時間旅行者の女性を主人公にした割と本格時間SF。 主人公とパートナーの男性が送り込まれた時は1979年、彼女たちの任務はその時点では全然無名ながら…

田中啓文『罪火大戦ジャン・ゴーレ』【第7回】

いろいろあって宇宙軍に入隊した桃屋ピンクが体験する地獄のような実態。といったところ。田中啓文らしいグロあるいはゲロ描写満載。それなりに盛り上がりも持ってきていて連載として水準並には楽しめる作品になっている。+1に近い0

チャールズ・ストロス「コールダー・ウォー」

小ネタとくすぐりの作家ストロスが描いたある「超兵器」を巡るもう一つの冷戦。この「超兵器」というのは本邦でも多くの作家が好んで使うアレ。それを軸としてフラーだとかグールドがいつものようにくすぐりとして使われている構図。 それなりの出来ではある…

ケン・マクラウド「人類戦線」

−−1963年の春、ぼくはスターリンが殺された日のことを覚えている…… 第二次世界大戦に続いて第三次世界大戦が勃発し、米英仏に加えて日本そしてドイツ第四帝国が、共産主義者たちと果てしない戦いを続け、全体主義色が強まった「戦中」のUKを舞台に、医師の父…

イーガン新作中篇は2005年末に登場か

表題のニュースをensemble.indexに投稿.これでグレッグ・イーガンも約3年の沈黙から復活.あとはテッド・チャンだなとhttp://ensemble-sf.org:8080/modules/news/article.php?storyid=106

星雲賞

2005年星雲賞結果をensemble.indexにアップしました。 割と順当といえば順当ですけどねえ。

ふーん

同じアンソロジーに収録されたら共著とカウントするのかー、や、こんな風習があったとはぼくは知りませんでしたよ。つうか、一度別の記事の記述について、本人に直接ツッコミ入れたんだけど、ぜんぜん懲りてないなあ。とほほhttp://www.excite.co.jp/book/ne…

悔い改めて

ここのところさぼり気味だったのを悔い改めて、ensemble.indexにまじめにニュース投稿しています。