2005-10-19から1日間の記事一覧

桜庭一樹『ブルースカイ』

少女性がテーマの話。少女性よりは第二章のシンガポールパートでのアフター少女存在としての青年が身につまされる。エンターテイメントとしてはするする読める点も含めてたいへん成功しているのだけど、SF的な面から言うと少女性へのツッコミも含めて、ちょ…

古橋秀之『ある日、爆弾がおちてきて』

ジュヴナイル時間SF短篇集。これまでの古橋秀之作品のような凄味はなくて、ウェルメイドな作品揃い。よくはできていて、満足はするけども物足りなくはあり。6作品中のベストは時間衝撃波爆弾の爆心地で60億分の1の時を生きる少女と少女を知る老人の孫を描い…

アレステア・レナルズ『啓示空間』

というわけでover 1000ページのこれはいつのアフタヌーンですか?と言いたくなるような文庫本を読み終えた。いや、これはいい部類のSF。よく立っているキャラのかけあいで読ませながらも、かなり大ネタのSF的アイディアを生かすためのストーリーもしっかり考…