R・A・ラファティ『宇宙舟歌』

『どんがらがん』を中断して読む。あまりの面白さで一気に読み終えてしまった。
ホメロスの『オデュッセイア』を下敷きとして、ロードストラム船長とその仲間の冒険を描いた長篇。通っているような通っていないようなよくわからない論理と軽快な語り口で、登場人物がばんばん死ぬ残酷な神話が語られるというラファティらしさ満開の楽しい作品。実はラファティの長篇は苦手だったのだが、これは抜群に読みやすくて、これを最初に出していれば!、と思ったりとか。これはオススメです。

宇宙舟歌 (未来の文学)

宇宙舟歌 (未来の文学)