「きつねの話」

小説新潮2004年3月号掲載。著者は森見登美彦
大学生の主人公が30過ぎの女主人に惹かれ、骨董屋のバイトをはじめた。ある日、顧客のもとへ品物を納めに行った主人公は……

これもまたコミカルさがほとんどない正統派ホラー。長い分だけ因縁的な怖さが出てきて面白い。文章の醸し出す雰囲気だけでも水準以上なんですが。ちなみに「金魚鉢を覗く子ども」(小説新潮2004年9月号)と関連しそうな部分があるので、これからつながっていくのかも。