S-Fマガジン 創刊50周年記念特大号 PART・1 海外SF篇考課表結果

  Wanderer yo32te mizen 向井淳 inugai ハト 平均
テッド・チャン「息吹」 + 2 + 3 + 2 + 3 + 2 + 3 + 2.5
グレッグ・イーガン「クリスタルの夜」 + 1 + 1 + 1 + 0 + 3 + 1 + 1.2
テリー・ビッスン「スカウトの名誉」 + 0 - 1 + 0 + 0 + 2 + 0 + 0.2
ジーン・ウルフ「風来」 + 1 + 2 + 2 + 2 + 1 + 1 + 1.5
シオドア・スタージョン「カクタス・ダンス」 + 0 - 1 + 1 - 2 + 0 - 1 - 0.5
ブルース・スターリング「秘教の都」 + 2 + 0 + 1 + 0 - 2 + 1 + 0.3
コニー・ウィリス「ポータルズ・ノンストップ」 + 2 + 0 + 0 + 1 + 1 + 1 + 0.8
ラリイ・ニーヴン《ドラコ亭夜話》 + 1 + 1 + 0 - 1 - 1 + 0 + 0.0
アレステア・レナルズ「フューリー」 + 1 - 1 - 1 + 2 + 1 + 2 + 0.7
ジョン・スコルジー「ウィケッドの物語」 + 0 - 2 - 1 + 1 + 0 + 0 - 0.3
パオロ・バチガルピ「第六ポンプ」 + 2 + 2 + 2 + 2 + 2 + 2 + 2.0
ダン・シモンズ「炎のミューズ」 + 1 + 1 + 1 - 2 + 2 + 0 + 0.5
フィリップ・K・ディック「凍った旅」 + 1 + 2 + 0 + 1 + 1 + 2 + 1.2
カート・ヴォネガット「明日も明日もその明日も」 + 1 - 1 + 0 + 0 + 1 + 0 + 0.2
R・A・ラファティ「昔には帰れない」 + 0 + 2 + 1 + 0 + 1 + 1 + 0.8
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「いっしょに生きよう」 + 1 + 1 + 0 + 0 + 0 + 2 + 0.7
ウィリアム・ギブスン「記憶屋ジョニイ」 + 1 + 1 + 1 + 0 + 1 + 0 + 0.7

S-Fマガジン 創刊50周年記念特大号 PART・1 海外SF篇考課表

毎度のごとく、考課表やります。下記フォームで各作品を-3〜+3で評価してhosoi@fan.gr.jpまで送付して下さい。評価軸は皆様におまかせします。

お名前:


テッド・チャン「息吹」,
グレッグ・イーガン「クリスタルの夜」,
テリー・ビッスン「スカウトの名誉」,
ジーン・ウルフ「風来」,
シオドア・スタージョン「カクタス・ダンス」,
ブルース・スターリング「秘教の都」,
コニー・ウィリス「ポータルズ・ノンストップ」,
ラリイ・ニーヴン《ドラコ亭夜話》,
アレステア・レナルズ「フューリー」,
ジョン・スコルジー「ウィケッドの物語」,
パオロ・バチガルピ「第六ポンプ」,
ダン・シモンズ「炎のミューズ」,
フィリップ・K・ディック「凍った旅」,
カート・ヴォネガット「明日も明日もその明日も」,
R・A・ラファティ「昔には帰れない」,
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「いっしょに生きよう」,
ウィリアム・ギブスン「記憶屋ジョニイ」,


URLなど:
コメント:


S-Fマガジン 2010年 01月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2010年 01月号 [雑誌]

『超弦領域』考課表結果

7月8日 ヒライさんの投票を追加
7月10日 向井淳さんの投票を追加
7月11日 冬蜂さん、林哲矢さんの投票を追加
7月14日 根本さんの投票を追加
7月26日 姫川みかげさんの投票を追加
8月2日 Koswさん、KASUKAさん、yama-gatさんの投票を追加

タイトル 著者 ほそいたけお Wanderer ヒライ 向井淳 冬蜂 林哲矢 根本 姫川みかげ Kosw KASUKA yama-gat 平均
ノックス・マシン 法月綸太郎 + 2 + 2 - 1 + 3 + 1 + 2 + 2 + 2 + 0 + 2 + 2 + 1.5
エイミーの敗北 林巧 + 0 - 1 + 0 - 1 + 0 - 1 + 0 - 1 - 1 - 1 + 0 - 0.5
ONE PIECES 樺山三英 + 1 + 1 - 2 - 2 + 1 + 0 - 1 - 2 + 0 + 1 + 0 - 0.3
時空争奪 小林泰三 + 3 + 2 + 2 + 3 + 3 + 2 + 2 + 2 + 1 + 0 + 2 + 2.0
土の枕 津原泰水 + 2 + 1 + 3 + 0 + 3 + 2 + 3 + 3 + 2 + 2 + 1 + 2.0
胡蝶蘭 藤野可織 + 1 + 0 + 0 + 1 + 1 + 0 + 1 - 2 + 1 + 1 + 1 + 0.5
分数アパート 岸本佐知子 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 0 + 1 + 2 + 1 + 1 + 1.0
眠り課 石川美南 + 1 + 0 + 0 + 0 + 0 + 1 + 0 + 0 + 0 + 0 + 0 + 0.2
幻の絵の先生 最相葉月 + 2 + 0 + 0 + 2 + 1 + 0 + 2 + 3 + 2 + 0 + 1 + 1.2
全てはマグロのためだった Boichi - 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 0 + 2 + 2 + 1 + 0.9
アキバ忍法帖 倉田英之
(絵)内藤泰弘
+ 1 + 1 + 1 + 2 + 2 + 2 - 3 + 0 + 0 + 1 + 0 + 0.6
笑う闇 堀晃 + 2 + 0 + 0 + 2 + 1 + 0 + 2 + 1 + 3 + 0 + 1 + 1.1
青い星まで飛んでいけ 小川一水 + 0 + 0 + 1 - 1 - 1 - 1 - 1 + 2 + 2 + 2 + 1 + 0.4
ムーンシャイン 円城塔 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 1 + 3 + 2 + 1.3
From the Nothing, With Love 伊藤計劃 + 2 + 2 + 2 + 2 + 2 + 3 + 2 + 0 + 3 + 3 + 3 + 2.2
平均 + 1.2 + 0.7 + 0.6 + 0.9 + 1.1 + 0.9 + 0.7 + 0.7 + 1.2 + 1.1 + 1.1 + 0.9

超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

『超弦領域』考課表募集中

各作品を-3〜+3で評価してhosoi@fan.gr.jpまで送付して下さい。評価軸は皆様におまかせします。

URL:
コメント:

私の結果

ちなみに評価軸としては、+3…オールタイムベスト級, +2……年間ベスト級, +1……年間10位以内のクラス, 0……ふつう, -1……傑作選に入れるのはどうか, -2……いかがなものか, -3……愚作。

 「ノックスの十戒」の「探偵小説には、中国人を登場させてはならない。」というルールを題材に、量子論的味付けを加えたバカ時間SF。傑作。

  • 「エイミーの敗北」林巧……0

 凡庸。年間傑作選レベルとは言い難い。

 フランケンシュタインの怪物を題材に取ったもの。雰囲気を切り取る部分は上手いが、寓意があまりにも前面に出てきているところは苦手かも。頭のいい人が書いた小説。

 河川争奪という地質学の実際の現象を題材に、バカ極まりないながらも説得力のあるアイディアで描いた傑作短篇。小林泰三の最高傑作だ。

 兵役の替え玉となった男を描いた短篇。文芸寄りの海外SFファンが好むタイプの凝縮された非SFのSF的好篇。

 津原泰水もそうだけど、書き方の上手さは武器だわね。

 日記エッセイと見せかけて、実は虚実織り交ぜた日記SF。分数アパートも良いが、延々と写真を送ってくるFさんが怖い。

  • 「眠り課」石川美南……+1

 短歌。とぼけた味がいい。

 丹念に描かれたノンフィクション。星一の底知れなさ。

  • 「全てはマグロのためだった」Boichi……-1

 展開とギャグがいくらなんでも古すぎる。個人的には掘骨砕三「白い竜」の方が良かった。……と、いろいろと言いたくなるものの、コメントにはグッと来ました。

 イラストも収録したのは正解。たいへん下品で下らなくて、本アンソロジーに良い影響を与えている。

  • 「笑う闇」堀晃……+2

 近未来の梅田(たぶん2020年頃)を舞台に、とある漫才を描いたロボットSF。未来の梅田を丹念に描写し、起こりうる未来としてリアリティを感じさせる筆は近未来SFの理想型と言える。

 壮大ではあるし、手堅いが、どうにも肌に合わない。個人的には小川一水の前向きさに根拠があるのかという疑念があるからじゃないかと思う。

  • 「ムーンシャイン」円城塔……+1

 はっきり言ってわからない。点数付けを放棄しようかと思ったが、こういうアイディアで小説を書いてしまうところはすごい。

 007をモチーフに意識の問題を描いた好篇。もっと書いて欲しかった……

円城塔のスーパーハードSFや、津原泰水の非SFのSFといった硬派な作品の一方で、「アキバ忍法帖」のごときたいへん下らない作品まで意図的に幅を広げたラインアップは野心的だ。惜しむらくはもう少し良い漫画が入ればというところだけど、実際のところ短篇SF漫画というのは小説以上に母数が少ないので難しいことは確かなんですが。

『超弦領域』考課表

例年通りやります。ぼくの評価は後ほどで、とりあえずフォームだけ。

各作品を-3〜+3で評価してhosoi@fan.gr.jpまで送付して下さい。評価軸は皆様におまかせします。

URL:
コメント:

去年完結したSFまんが

星雲賞ノミネーションの参考にでも。たぶんだいぶ抜けがあるけど、去年は意外と豊作。

談社)