イノセンス

気力がないので雑感だけ。

高田中劇会館の初日一回目の上映で、76人のキャパに5割弱ぐらいの入り。おれも含めていかにもオタクな客が7割ぐらい。あとはカップルとか家族連れとかがちょろちょろと。

全体のストーリー・謎解きは割とどうでも良くって、どちらかというと場面場面での要素と押井守的議論を見せていくタイプ、要するに押井汁が溢れんばかりの作品になっている。以前から押井作品を見ている人にとっては、感慨深いものがあるシーンもあり、『トーキングヘッド』など実写映画まで見ており、あまつさえ小説すら読んでしまうな押井守が好きで好きでたまらない人間にとっては十分満足でした。

とはいえ、攻殻機動隊1か原作を読んでいないと作中のある要素が理解できないであろうこと、構成が破綻しかけていることなどを含めて、初見者(なんているのかはともかく)にはハードルが高い作品であることは否めません。映像表現は素晴らしいことから、見ているだけでも楽しい作品ではありますが。